気温6度、冬の横浜DASH海岸で生物調査。長さ30m、高さ1mの網に、漂流物に紛れてかかったのは…
「絶対手で触っちゃダメよ!」と木村さんが叫ぶほど危険な真っ赤な魚、ハオコゼ。
リーゼントのような背びれや胸びれなどに猛毒の針があり、刺さると激痛が丸1日中続く。
三浦半島の南部に多く生息するが、流木などにくっついて、東京湾を北上し、DASH海岸にやって来たらしい。
さらに、網の中には、こちらも全身に猛毒を持つクサフグ。
クサフグは夜になると砂に潜って、目と口だけを出してスヤスヤと眠る。それは…
「いい干潟だからフグも休みに来る。干潟(砂場)を耕すって大事なんですね」と城島さん。
砂を耕すことで、酸素や海水に触れさせ、砂をフカフカに保つ。
DASH海岸が始まって11年、ずっと続けている日課。
砂を耕していると、桝がツメタガイを発見。
「私の人生の天敵と言っても過言ではありません」
と言うのも、東京大学時代、アサリの研究をしていた桝さんを困らせたのが、このツメタガイ。
腹足を使って、アサリを包み込み、貝殻に穴を空けて歯舌で中身を吸って食べる。
しかも1匹で、アサリを年間約200匹食べる大食い貝。
「アサリがやられると僕の研究が進まなくなる。ツメタガイによって卒業できるかがかかっていた」と桝さん。
そんなツメタガイが増えすぎれば、DASH海岸のアサリも全滅の恐れが…。
でも、「ツメタガイが出たのは、それだけDASH海岸にアサリが多いから」と木村さん。
貝オタク桝にとっての天敵も、1匹か2匹なら生態系の一部。
しかし、この干潟にはすでに大繁殖している危ない奴が…。
サバの塩漬けを入れたカゴ漁で捕まえたのは、イシガニ。
ハサミの強さは日本のカニで第2位(1位はノコギリガザミ)。
同じカニの殻も一撃で粉々にする“海の暴れん坊”。
そんな危ないカニ達が、いつもなら一籠2匹ぐらいなのに今回は19匹も!
「DASH海岸の歴史上一番入ってる」と城島さん。
「この海岸の範囲に対して多すぎる」と海の専門家の木村さんも驚きを隠せない。
寒いのが苦手なイシガニは、冬の時期は沖へ移動し、暖かくなる春を待つはず。
「例えば、何かから逃げてきて、海岸寄りにカニが集まってるとか?」と城島さんが推測すると、「確かに、コイツらが好きな奴らが、今年は多かったんですよ、東京湾は」と木村さん。
海の暴れん坊のイシガニの天敵であり、“海の悪魔”とも呼ばれる生物が、東京湾の沖合で爆発的に増えているという。
そのため深場で休んでいたカニ達が、浅瀬のDASH海岸に逃げてきて、身を隠していた可能性が。
しかも、東京湾の“海の悪魔”は1匹5000円もするブランド悪魔。
そこで、ひと月に200匹の悪魔を仕留めたこともある凄腕ハンターで、悪魔ハンター暦50年の『つり船 長崎屋』の船長・長崎さんと共に悪魔探し!
やって来たのは横浜ベイブリッジのすぐ近く。
海底を釣竿型水中カメラ「うみなかみるぞう君」で見てみると、大きな石がゴロゴロ。
これは、堤防の下の基礎石が強い波で流されないようにするため、共に沈められた重さ1トンクラスの大きな石達。
その大きな石の隙間に、海の悪魔達が棲みついているらしい。
海の悪魔をおびき出すのに使うのは、3㎝程の大きな針にカニの疑似餌をつけた、長崎さん自慢の『悪魔バスター』。
カニの疑似餌で一番人気の色は白。
海の悪魔が大好きなカニは弱わると仰向けになり、お腹の白い部分を見せる。
海の悪魔はそれを見ると「チャンス到来」と一目散で食らいつくという。
この『悪魔バスター』を海底に沈め、しばらくすると…
城島さん「来た!“海の悪魔”!マダコ!」
2000年前の弥生時代から日本人のごちそうで、ソウルフードだったタコ。
特に東京湾産は、ブランドダコとして、『東京湾の宝石』とも呼ばれる高級品。
一方で、ヨーロッパではその姿・動きが「気持ち悪い」と昔から忌み嫌われ、ついた名は“デビルフィッシュ”
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不吉な生き物として扱われてきた。
しかし、近年ではタコ焼きが“サムライ・ボール”と呼ばれ、ヘルシーな日本食として大人気。
と、「あっ!マコちゃんの子どもの可能性が」と城島さん。
城島さんの言うマコちゃんとは、一昨年の夏に、城島たちが産卵を見守ったメスのマダコの事。
超大型台風21号の影響で、東京湾の入り口・城ヶ島にあるタコの産卵場の岩場が埋もれてしまい、お母さんダコが産卵できなくなり、東京湾のタコが大ピンチに。
そこで、手づくりのタコの家・メゾン城ヶ島を作り、そこにやって来たのがマコちゃんだった。
入居して10日でオスとカップルになり、10万個の卵を生み、1ヶ月つきっきりで、卵を守った。
その後も、メゾン城ヶ島には、別の母親ダコが次々と棲みつき産卵を繰り返し、現在までに推定50万匹の赤ちゃんが無事生まれ、その後、潮の流れに乗って東京湾に上り、育っていればまさに、この大きさ。
「本当にマコちゃんが生んだ子達が、今大繁殖してる」と桝さん。
去年から東京湾はタコが大フィーバー。
だからその後30分で1㎏越えのタコが次々とかかり、合計4匹!
実際にタコがどんなふうにかかるのか?
『悪魔バスター』にカメラで魚がエサにかかる所を見る事ができる「釣るとこみるぞう君」を付けてみると、仕掛けが海底から1m浮いた瞬間、飛びかかるようにタコがパンチ。
そして、わずか0.5秒で全身でつかみかかってきた。
「貴重な映像ですよ。すごいわ」と木村さん。
さらに、城島さんがこの日1番の大物を!
その重さは、1㎏サイズでも大物と呼ばれるのに、その約4倍の3.9㎏!
吸盤の大きさがバラバラであることからオス(メスは大きさが均等)。
さらにこの大きさだと、メスとの交接をすませている可能性が高い。
つまり…
「オスとしての役目は終わったと思っていいんじゃないですか?」と木村さん。
調査の後は美味しく食べるといういつもの流れにしたい男たち。
オスは筋肉質で美味しい、さらにタコは「多幸」とも読まれ、縁起が良いという理屈をつけ、ありがたく頂くことに。
小さなタコは、また子どもを産んでもらうために海へと帰した。
そして、男たちのお待ちかねの時間。
今回、タコを美味しく調理してくれるのは、東京・千駄木にある『たこや 三忠』の店主・佐藤さん。
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千駄木:『たこや 三忠』 タコ尽くしの会は流石の完成度
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3.57
Dinner:¥5,000~¥5,999
店主はタコにこだわり抜き40年、これまで2万匹以上のタコを扱ってきた、タコ界の鉄人。
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作ったのは豪快にぶつ切りにした『タコの唐揚げ』
塩と胡椒のみで味付けした『タコチャーハン』
大根・昆布・ちくわなどと一緒に4時間じっくり煮た『タコのおでん』。
「こんな美味しいものがまだ世の中にあったんだ」と城島さん。
そして、今回もお決まりの締めへ。
「今日は全体的に手間かかってる。
料理としては高う(“たこ”う)ついた。
タコだけに」
まとめ
悪魔の杖👿ってアオヤガラだったん
ですね。
全長の3分の1が頭じゃあんまり
食べるとこなさそうだけど
デカイのは1.6メートルくらいには
なるそうなのでデカイの食べれば
いんですよね?
アカヤガラほどじゃないけど
旨いそうです。
しかし市場には滅多に出回らない
そうなので自分で釣るしかないみたい
ですね。
出演
TOKIO 、 桝太一(日本テレビアナウンサー) ほか
【DASH海岸 特設サイト】