〜
人生の楽園
野菜が笑う農家レストラン
〜茨城・小美玉市
日師走の弐
スポンサーリンク
茨城県小美玉市で農家レストラン『野菜が笑う台所 あかね』を始めた川﨑和江さん(68歳)と、農業をしながら支える夫の洋治さん(69歳)が主人公です。
小美玉市生まれの和江さんは、幼い頃から父親が病気がちだったため、中学を卒業して直ぐに大阪の叔母が営むハンドバッグ工場に就職しました。
3年勤めた後、帰郷した和江さんは、代々続く農家の長男・洋治さんと出会い20歳の時に結婚。
洋治さんの両親と農業をしながら2人の子供を育て上げ、44歳の時に通信制の高校を卒業しました。
そんな頑張り屋の和江さんを61歳の時に病魔が襲います。
検診で乳がんが見つかったのです。
幸い早期発見でしたが、転移リスクを考え左胸の切除を決意します。
それが転機となり改めて自分の人生を見つめ直した和江さんは「命のある限り、やりたいことをやって生きよう」と心に誓いました。
自分のやりたいことは何なのか?
考えた時に思い出したのが、大阪で初めて食べたうどんの味。
ふわーっとした優しい味に感動したことでした。
実は和江さん、大阪のうどんの味に魅せられ、そこから料理に興味を持ち30代で調理師免許を取ったほど料理好きだったのです。
「そうだ、おいしいものは生きる力を与えてくれる。自分のやりたいことは、レストランを開くことだ」。
そう確信した和江さんは、2015年、自宅敷地内で農家レストラン『野菜が笑う台所 あかね』をオープンしました。
店名の“あかね”は、以前、洋治さんと一緒に見た夕焼け空の茜色にちなんでいます。
レストランの人気メニューは「おまかせランチ」。
店名の“野菜が笑う台所”が示す通り、野菜が主役のランチ。
おかずは、きんぴらごぼう、ほうれん草のごま和え、里芋やヒジキの煮物など、少しずつ色々な味が楽しめるように18種類もの小鉢が並びます。
メインのおかずは洋治さんと長男・紀明さん(46歳)が栽培するさつま芋や、長女・美沙緒さん(44歳)が作るレンコンなど10種類程の野菜の天ぷらです。
家族が作った野菜が和江さんの料理で一つになります。
ランチに来た常連客は
「確かに野菜も笑っているが、料理の美味しさに私も笑ってしまう!」
と満面の笑顔を見せてくれました。
病を乗り越え
「自分の命ある限り、やりたいことをやって頑張って生きたい」。
そう心に誓いレストランを始めた和江さんと、さつま芋などの栽培を続けながら和江さんを支える洋治さんと家族の姿。
そしてレストランに集う人々との温かい交流を紹介します。
目次
あかね 口コミ
カフェ、和食(その他)
- 口コミ(1)
- 写真
2021/09 訪問
1回目
メインの「野菜天ぷら」に、野菜・根菜のミニ小鉢が17個も付くヘルシーで豪華な「おまかせランチ」!
まとめ
この数の多さはフレンチのフルコース
も比ではありませんねぇ。
小鉢の多さは特筆すべきでしょう
写真の料理ざっと数えて20以上
ですよ。
おったまげぇ〜…
小美玉市飯前の「茜農園」さんが運営するレストラン、『野菜が笑う台所 あかね』さんに伺いました。
「茜農園」さんは葉物野菜やジャガイモ、さつま芋などを栽培している農園ですが、特に安納芋・紅はるかの栽培・加工に力を入れていて、陽に透ける安納芋の干し芋が茜色に見えることから「茜農園」と命名したそうです。
そんな野菜農園が営む『野菜が笑う台所 あかね』さんですから、それは野菜が美味いに違いないですね!
人気のお店のようなので、当日の朝でしたが電話で予約して伺いました。
開店と同時の11:30に予約です。
実際に開店時には3〜4組の方が集まっていて、その人気振りに驚きます。
ちなみに、多くの方が予約されていたようなので、もし行かれる時は予約をお勧めします。
レストランは一軒家の住居を改装したお店のようで、とても外観はレストランには見えません。
玄関から入って予約の名前を告げると、スリッパに履き替えて中の小さなカウンター席に座ります。
注文は初めから決まっていて、すぐに「おまかせランチ(ドリンクセット)」@1500をお願いしました。
なお、ご飯(十六穀米)は「少なめ、普通、多め」から選べるので、「多め」を選択。
セットのドリンクは「アイスコーヒー」を食後にお願いしました。
注文後10分少々でゾロゾロゾロと料理が揃ってきます。
初めは野菜サラダとジャガイモのスープ、続いてはお盆に丸くミニ小鉢が9個のった、野菜の惣菜類、更にはミニ小鉢が追加で8個!
続いては大盛りの十六穀米と野菜のみそ汁。
そして最後はメイン料理の野菜の天ぷらです!
食べログの写真で分かっていたとは言え、この品数の多さは仰天です!
スマホのカメラではちょっと引いても1枚に収まりませんもん。
広角レンズじゃないと全部は入りませんね(笑)。
早速頂きます!ミニ小鉢だけで17個もありますが、玉子焼きと豆腐とひじき以外は全て野菜。
葉物野菜も根菜もたっぷりです。
どの小鉢も家庭的で、ホッとするような素朴な料理ばかり。
茨城県産の美味しい野菜を使って、ひとつひとつ丁寧に味付けされています。
ミニ小鉢ですから、一口〜三口で食べ切ってしまいますが、次から次へと色々な小鉢が食べられて飽きることがありません。
ご飯は十六穀米ですが、見た目は赤飯のようです。
ゴワゴワした食感かと思って食べてみると、ちょっと「おこわ」っぽい食感で、もっちりしています。
これは美味いです!でも食べ過ぎる可能性があるので、少しづつゆっくりと頂きましょう。
味噌汁は大根と人参、それにさつま芋が少々入った野菜たっぷりの甘くて美味しいみそ汁です。
続いてメイン料理の天ぷらを頂きます。天ぷらに塩は付いていますが、醤油か天つゆが欲しいときは、店の方に言えば持ってきてくれます。
私は「天つゆ」を頂きました。
天ぷらの種は、インゲン、ガボチャ、さつま芋、蓮根、ズッキーニ、パプリカ、茄子、獅子唐、舞茸など。
此方も全て野菜ですが、天ぷらもボリュームが凄いですね!
天ぷらは勿論揚げたてで、どれも美味しいのですが、特に歯応えたっぷりの大きな蓮根の美味しいこと!
ちなみに、蓮根は天ぷら以外にも何種類もの小鉢に違った料理で使われていましたが、改めてその美味しさを実感する事が出来ました。
野菜サラダとジャガイモのスープも間に挟みながら、最後までとても美味しく頂きました。
お客さんは大半は女性ですが、これだけ量があっても野菜だと食べてしまうんでしょうね。
ただ、余った場合は持ち帰りも出来るようです。
最後は食後のアイスコーヒーですが、何と「安納芋のタルト」までが付いていました!これは勿論「茜農園」さんの拘りの安納芋です。
安納芋の天然の甘さが何とも美味しいタルトです。
なお、同じ敷地には「茜農園の直売店」があります。
帰りにタルトをホール買ったので、別途レビューさせて頂きます。
アイスコーヒーを美味しく頂いてクールダウン。
いやいや、美味しい野菜をたっぷりと頂き、大満足でした。
また伺います。
ご馳走様でした〜!