目次
遠くへ行きたい
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【虻川美穂子(元、北陽)が新潟・佐渡へ】

極上のズワイガニや特大の黒アワビ…絶品の海の幸。
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徳川埋蔵金!?佐渡金山のミステリー。
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夫婦が営む蕎麦店で…江戸時代から続く人形劇!?
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歴史ロマン溢れる佐渡島へ出発!
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今回の出し物
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佐渡島へは新潟港から大型客船で。
テラスも完備された特等船室は壮観。
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本ズワイガニ・透き通ったヤリイカ。
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絶品の佐渡グルメに舌鼓。
佐渡は季節毎に獲れるイカ🦑が変わり
その季節で旬のイカをどのような料理
で食べているのか調べてみました。
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イカ王国・佐渡ならでは!鮮度抜群のイカしたグルメを味わう!

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佐渡は四季ごとに美味しいイカが獲れる「イカ王国」

対馬暖流とリマン寒流が交差するため豊富な漁場を形成していて、なかでもイカは島を代表する特産品の一つになっています。


▲夏のマイカ(スルメイカ)は体長約45cm!
島内を巡っていると、いたるところにイカネタを発見!
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マンホールの蓋がイカの柄であったり、道端で一夜干しを作っているシーンを見かけたりと、名産の島らしい光景をあちこちに見ることができます。



▲イカの加工品も種類が豊富で、おみやげに人気
それでは早速、佐渡のイカの美味しさに出合いに、行ってみましょう!
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▲店内は「海賊」がテーマの個室や広々とした座敷席、一人客も過ごしやすいカウンターなど、約60席
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店主である祝(ほうり)孝之さんは、朝は現役の漁師として海に出て、夜は獲れたての魚をお店で提供しています。

▲店主の祝さん。この日も朝4時に起きて漁に出ていたそうです。
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居酒屋メニューや海鮮など通常メニューの他に、いけすに入った獲れたての魚を好みの調理方法で料理してもらうこともできます。
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こちらではイカに佐渡の特産品を掛け合わせたアイディア料理をいただきたいと思います。
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それがこちら、「イカながも丼」です!

▲「イカながも丼」(800円・税込)
ながも(アカモク)とは?
沖合養殖施設のながも
両津市場に水揚げされたながも
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「ながも」とは佐渡で獲れる海藻の一種。
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ながもは標準和名をアカモクといい、全長3~10mにまで達する大型の海藻です。
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藻体に気胞を持っており、その浮力を利用して直立して成長していきます。
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水温の低い冬期に生育する海藻で、佐渡では12月末から3月くらいまで収穫されています。
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現在、新潟県では、佐渡島でナガモの安定供給にむけて、ナガモの養殖試験を行っているところです。
ながもの料理例
ながもは独特の粘りが特徴の海藻です。
主に味噌汁や酢の物などで食べられています。
ふるまい屋ながもでは、実際に祝さんが獲ってきたながもを、茎から可食部を切り出して叩きます。
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この叩きにより独特の粘りが出て、イカと絡み合うトロッとした食感が生まれます。
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そこに出汁醤油とわさびを加えたら、豪快にご飯の上に盛り付けて、さらにイカを乗せて完成です!

▲よく混ぜて食べるのがコツ
「うちは基本大盛りだよ」と言われた通り、目の前に登場したのは、まさに2人前くらいありそうなイカながも丼!
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シェアしながら食べるお客さんもいるそうです。

▲かき込むようにして食べるのがお勧めということで、思いっきり豪快に食べさせていただきました!
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磯の香りを楽しんでから口に運ぶと、イカの弾力とながものシャキシャキ感、ダブルの食感にまず驚き!
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出汁醤油とわさびが少し抑えめで効いているので、イカの甘みもしっかり味わうことができます。
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しかも大葉が香り高くとってもいい仕事をしている!

▲ながもは、海藻に含まれる「フコイダン」という血行の循環などに働きかける栄養もたっぷりなので、ヘルシーさも嬉しいポイントですね。
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セットのお味噌汁のわかめも、祝さんが海で獲ってきたもの。
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食材を実際に海で獲ってきた人が作る料理が食べられるって、産地ならではの贅沢ですよね。
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最初は食べきれるかちょっと心配なボリュームでしたが、食欲をそそる味付けと食感に、あっさり完食してしまいました。
ふるまい屋ながも 店舗情報
イカを余すところなく食べ尽くす漁師料理「ゴロ焼き」 クチコミ

▲「板前の店 竹屋」は3回移転し、1970年代に現在の場所に落ち着いたそうです。
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ご主人の石見光男(いわみみつお)さんは佐渡で最初の国際観光ホテルで板前の修業を積み、1975(昭和50)年に独立した大ベテランの料理人!

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まずは、シンプルにお刺身で佐渡のイカの実力を確かめるとしましょう。

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今回は特別にお刺身定食で提供されるお刺身をご用意いただきましたが、イカの刺身を竹屋で味わうなら、「刺身の盛り合わせ」(値段はその日の入荷内容によって決まる)でも楽しめます。

夏に獲れるマイカは
鮮度がいいので臭みも全くなく、みずみずしさとしっかりとした弾力で、十分な食べ応えがあります。
続いては、竹屋ならではのイカ料理、イカを一匹丸ごと使った「ゴロ焼き」をオーダーしてみました。
「ゴロ」は「わた」という意味で、もともとは漁師料理です。
バターを入れた鍋に切ったイカの身や野菜、そして一度炒めた“ゴロ”を練り込んだ味噌を一緒に入れて蒸し焼きにします。


イカは胴も耳もゲソも余すことなく入っていて、火を通すことで旨みが凝縮して、甘いんですよ。
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ゴロ焼きは竹屋の名物として、そして佐渡の名物として取り上げられることも多く、年々注文が増え、リピーターになる観光客も多いそうです。
取材日も、ゴロ焼き目当てに東京から訪れた若いお客さんがいらっしゃいました。
黄金色に輝く佐渡の新名物
佐渡金山の世界遺産認定を目指す取り組みの一環で、2016年に金山をイメージして石見さんが創作した丼は、その名の通りまさに黄金色!

▲「イカの黄金丼」(800円・税別)
佐渡産のお米を炊いたごはんにのったたっぷりの玉子の中には、イカのすり身を蒸したものと彩り鮮やかな野菜が隠れています。

▲半熟状の玉子のぷるぷる感が絶妙!
ほのかな甘みが広がるイカのすり身は、味わいの良さはもちろんのこと、ふわふわの食感に一目惚れならぬ“一口惚れ”。
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イカと一緒に擦られた山芋が、ふわふわの秘密だそうです。
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また玉ねぎのシャキシャキ感が、良い食感のアクセントになっています。
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竹屋では調味料も佐渡産のものにこだわっており、もちろんお酒も佐渡の酒蔵のものがズラリ。
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ゴロ焼きは日本酒がぴったりの味付けだったので、ぜひ一緒に味わってみてください。

板前の店 竹屋 店舗情報
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この“イカ”した美味しさは、すぐそばでおいしいイカが獲れる場所ならではの特権ですね。
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うーん、この味に合いにまた佐渡に来たいっ!夏以外のシーズンのイカ🦑の味も気になるところです。
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まとめ
他にも佐渡には、イカソーメンやイカの
姿焼きを味わえる旅館や店、さらには
イカの塩辛を作る体験施設もあります。
ぜひここでしか食べられない、体験でき
ないイカ料理を楽しみに、佐渡への旅を
計画してみては“イカ”がでしょうか?
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江戸時代に金銀の鉱脈が発見され栄えた佐渡島。
鉱山内を散策すると
徳川埋蔵金につながるミステリーが…
歴史ロマンあふれるディープな佐渡紀行。
ぜひご一緒に。
出演者
虻川美穂子