昭和9年から暖簾をつなぐ歴史ある鮨店。この場所に移られてから50年が経ち、親子3代、または4代で通われる地域の方も多いそう。

その素晴らしさが訪れてみてわかりました。

まずは仕入れ。

逆にネタがなくなれば早仕舞することも。握り。

そこで1貫ずつ丁寧に握られて、最もおいしい状態の一貫を提供されます。こだわり。

例えば南蛮エビ用に南蛮エビ醤油を使うことでより旨みを高めてくれます。最後に大将のお人柄。

わかりやすい説明や説得力、素晴らしい感性と誇りをお持ちの方です。場所は新潟駅から信濃川を渡ること徒歩20分強、古町から少し外れた辺り。

目の前にバス停があり210円で辿り着けるそうです。内観はカウンターとお座敷1つのこじんまりした造り。

感染症対策として昼夜それぞれ6名の定員で営業されています。メニューは予約の際に一番人気の「極み」をお願いしました。

「極み（3,850円）」

◇玉子

◇ホウボウ
◇鱸
◇はちめ（メバル）
◇天然真鯛
◇鯖の棒鮨
◇南蛮エビ
◇いくら

◇雲丹

◇本鮪
◇スルメイカ
◇のどぐろ　※追加
◇赤貝　※追加

◇つぶ貝　※追加
★シャーベット

・緑茶

〜滞在時間：1時間30分〜

お会計：6,740円（税込）

予約：前日にお電話

一見すると町の寿司屋ですが、内容は一流の仕事っぷり！

良いネタが美味しいのは当たり前で、そこからの味の引き出し方を熟知されており、その技術に釘付けに。

寄席でもありショーでもあり、お客さんを巻き込んだ漫才でもある。そんな居心地の良さについつい追加を頼んでしまうほど。

シャリはやや小ぶりで程よい硬さは纏まりやすく、強すぎない酸味はネタのおいしさをストレートに伝えてくれます。

特に白身魚との綺麗な相性を感じられました。ネタ毎に使う醤油を変えるなど味に変化を与えつつ、素材の旨さを伝えたいものはあえてシンプルに。

全体的に新潟らしさにあふれ、バランスの取れたにぎりになっています。

写真に簡単なコメントを添えておりますので、ご参考頂けましたら幸いです。

週末の夜は年内すべて埋まっているとの盛況ぶりには納得です。

タイトルにも記しましたが、こちらの大将はなんとあの豪華寝台列車「TRAIN SUITE 四季島」の車内でお鮨を握られるんだそう。

クルーズトレインとして数百万円かけて優雅に各地を巡る旅、そんな方々を相手に寿司の代表格として提供されている素晴らしい経歴。ランチでも前日以前にご予約をされてから伺ったほうが無難と思われます。

いつか夜にゆっくり訪れてみたい、そう思わせる新潟の隠れた名店「寿司安」さんです。