初夏の横浜DASH海岸。
この季節は、生き物たちにとって恋の季節。
干潟では、1匹のメスを2匹のオスが奪い合うマメコブシガニたちの姿が。
「恋は戦いなんですね」「こうやって増えてるんですもんね」
しかし、その一方では…「東京湾の“イカの王様”が産卵できずに困っている」
それは、宝石にも称えられる“キング・オブ・イカ”ことアオリイカのこと。
最も味が良いとされる高級イカが、恋の季節を迎えているというのに産卵できずに困っているという。
そのため、「アオリイカを助けようと動き出そうとする人も出てきている」
その現場でもある、東京湾の入り口・三浦半島の先端にある城ケ島に向かうと、3年前に、タコツボを設置して産卵を助けたマダコのマコちゃんを見守った時にもお世話になった石橋さんが。
石橋さんは、城島が頼りにするスゴ腕漁師。
農林水産大臣賞も受賞し、その昔は、油壺マリンパークで飼育員としても活躍した、生き物のプロ。
さらに、海中班のリーダーとして桝をリードしたのが、ダイビングの名所でもある城ケ島の海に年間300回以上潜るプロダイバーで、アオリイカの生態にも詳しい、城ヶ島ダイビングセンターの木下さん。
2人によると、「城ヶ島は、アオリイカのダイビング一級ポイントで有名で、産卵場で魅力のある海」だという。
アオリイカは、冬から春にかけては深い海で暮らしているが、夏に水温が高くなると子孫を残すためペアを作り、波が穏やかで卵を産みつけやすい、城ヶ島の浅瀬へやって来る。
しかし…「イカが卵を産まないんだよね」
城ケ島は東京湾の入り口。
ウミウ展望台からのながめ
長津呂の磯
⛱ビーチサイドでBBQできる所
があります。
基本料金等 |
なし |
BBQ予算 |
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住所 |
神奈川県三浦市三崎町城ヶ島374-1 |
アクセス |
電車アクセス
京急 三崎口駅からバス城ケ島行きで「白秋碑前」下車 徒歩約2分
車アクセス
横浜横須賀道路 衣笠ICから三浦縦貫道路経由で約14km
|
駐車場 |
駐車場あり:92台(城ヶ島公園第二駐車場)
料金:普通車1日450円、大型車1日1000円
※城ヶ島駐車場ワンデーパス料金 |
詳細 |
ホームページ |
電話番号 |
090-5335-8935 |
収容人数 |
1000名 |
BBQ施設情報
器材のレンタル |
道具・用品(レンタル・販売)あり |
器材の持込 |
道具・用品持込可 |
直火可否 |
直火不可、炭捨て場なし(コンロに入ったまま返却OK) |
燃料の持込 |
燃料持込可 |
燃料販売 |
燃料販売あり
木炭3kg800円 |
BBQ設備 |
なし |
屋根の有無 |
屋根なし |
宿泊施設 |
なし |
トイレ |
トイレあり
男3・女2(BBQ場のそば) |
管理人 |
管理人あり※事前予約がある時のみ(火曜定休日) |
自動販売機等 |
自販機:あり(BBQ場から徒歩約2分)
売店:あり(BBQ場から徒歩約2分の所に1箇所ビール販売もあり) |
ペット同伴 |
ペット同伴可
リード必須 |
炊事場 |
なし |
ゴミ捨て可否 |
ゴミ捨て可
指定ゴミ袋45L(600円)にてゴミ回収、要分別
※指定ゴミ袋を購入していない場合はすべて持ち帰り
※分別されていないゴミは回収できませんので、持ち帰りもしくは再度分別 |
三崎・城ヶ島付近の産直センターや、直売所では新鮮な魚介類が盛り沢山!
でも、やっぱり肉や野菜も欲しいなって時の為に、コンビニやスーパーを紹介します。
三崎・城ヶ島コンビニ・スーパーMAP
以下店名クリックで公式ホームページを確認できます。
■京急ストア三崎東岡店|神奈川県三浦市東岡町10−34
アクセス>京急バス「三崎東岡」下車すぐ(Beachside-BBQから2.7Km 車約7分・バス約15分)
■スーパーFUJI|神奈川県三浦市原町16‐4
アクセス>京急バス「油壷入口」下車すぐ(Beachside-BBQから2.8Km 車で約7分・バスで約15分)
■いなげや三崎店|神奈川県三浦市三崎町六合1-1
アクセス>京急バス「三崎警察署」下車すぐ(Beachside-BBQから3.7Km 車約10分・バス約20分)
■FamilyMart三崎原町店|神奈川県三浦市原町2-22
アクセス>京急バス「栄町」下車徒歩3分(Beachside-BBQから2.2Km 車約3分・バス約15分)
以上、主な最寄りのスーパー・コンビニを紹介しました。
また、会場の隣には、小さな売店もあります。
缶ビールやソフトドリンク他、ビーチサンダル程度なら購入出来ますよ^^。
その他、ジュースとタバコの自動販売機も会場付近に設置されてます。
城ヶ島の漁協直売所(BBQ場から徒歩約5分)には、新鮮な魚貝を始め、海鮮食材が揃っています。
アオリイカの話にもどります。
たくさん生まれた赤ちゃんイカたちは潮の流れに乗って湾の中に広がり、大きく成長し、親となってまた卵を産む。
その赤ちゃんが生まれないという事は
放っておくと
東京湾のイカがいなくなってしまう可能性が…。
その原因を探るため、潜水士の国家資格を持つ、桝、木村さん、木下さんが潜って海の中から、免許を持っていない城島と石橋さんは、秘密兵器の4Kで撮影できる水中ドローンを使って船の上から調査!
普段、アオリイカが集まって来るポイントには、小魚の大群が泳ぎ、腹ビレと胸ビレが足のように進化してゆっくり歩けるように進化したカエルアンコウの姿が。
「これもアオリイカにとってはエサですかね」
そんな大好物のエサなので、そこから10m先に行くと…「あ!ペアのアオリイカ!」
体が大きくて模様がボーダー柄なのがオスで、体が小さくドット柄なのがメス。
さらに、他のペアもやって来て、合計4ペアのカップルが。
寄りそうだけではなく、オスがメスをしっかりガード!そのワケは「産みにきたイカが危ないんだよな」
城ケ島には、海のギャングとも呼ばれるウツボを始め、アオリイカを狙うハンターも。
すでに卵を産むモードに入っているカップルたちだが、15分経っても海中をただ彷徨っている。
「本当は産卵するはずなんですけどね」産みたくても産めない、その原因は
「産卵できる場所がないから…」
アオリイカが産卵するのに必要なのは、アマモやカジメなどの海藻。茂みの中、外敵に見つからない場所を選ぶ。
しかし、この辺りは海藻が全く生えていない。
10年ほど前までは一面海藻が広がり、どこにでも産卵することができたが、今やほとんど無くなってしまった。
「地球温暖化で減ってしまったんですかね…」
ここ10年で、日本の海の平均水温が急上昇。
そのため、暖かい海が大好きなベジタリアンな魚が急増。
海藻を食べまくり、海は、『磯焼け』と言われる状態に。
各地でアオリイカが産卵できずに困っていて、どうしようもなく、イカリや船のロープなどに産み付けてしまい、引き上げられて、卵がダメになってしまうことも。
だから「これから俺らで産卵できるようにしたい!」と石橋さん。
「無いなら作るしかない…だとしたらあそこ行ってみようかな」と城島にはあるアイデアが。
向かったのは、城ケ島からおよそ50km。
DASH海岸がある横浜の“住宅街の森”。
そこで待っていてくれたのは、新宿DASHのベース基地でお世話になっている、造園のプロの江上さん親子。
江上さん親子が管理するこの森にやって来た理由は…
東京湾のアオリイカのために「ちょっと木を使って産卵礁を設置しようかと」
「イカは、海藻と同じ緑色が一番良く見えるって言われてる」と木村さん。
アオリイカの目は、魚介類トップクラスの視力を持つが、実は見えているものは全て白黒。
そんなモノクロの世界でも、緑色のものはより明るくくっきり見えると言われている。
その特性を活かし、城島も9年前、静岡県伊東市で、アオリイカの産卵場づくりを。
束ねた木を入れる事で、イカが緑色のいい海藻があると思い、産卵してくれる。
そんな産卵場のために、江上さんに事前に見つけておいてもらった木を見せて頂くと…「立派な木だな、樫の木」
樫は、大きくなると20mを超える、公園にも植えられ、秋にはどんぐりをつける身近な木。
その特徴が、葉っぱの多さ。
というのも、最新の研究では、イカには犬と同じぐらいの賢さがあると判明しており、我が子を育てる家選びはかなり慎重で、葉っぱが少なくて、卵を産んでも丸見えで危険な場所は避け、葉が多く、卵がしっかり隠れる場所に産卵する。
さらに、樫は葉が分厚く、風除けなどに使われるほど頑丈。
そのため、ウニも食べないだけでなく、海の中につけても枯れづらく、少しでも長く、卵を守ることができる。
まさに産卵場にはうってつけだが、ここは横浜の住宅街に残された貴重な森。
むやみに切るわけにはいかない。
しかし、江上さんが選んでくれた木は、カミキリムシによってダメージを受けている木。
弱った部分を切ることで、木はまた元気になるという。
つまり、切ることで木もイカも助けられるはず。
頂いたのは、大木一本分の40枝。トラックに積み込んで、城ケ島で困っているアオリイカ達の元へ。
「これで、マダコのマコちゃんの時みたいに卵を産んでくれたら嬉しい」
そんなマコちゃんの時にはタコツボを「メゾン城ヶ島」と名付けたが、今回の樫の枝には「茂の森」と桝が命名。
早速、「茂の森1号館」「茂の森2号館」と名付けた枝を、産卵ポイントとなる水深9mの海底へ!
30分後には、早くもオスのアオリイカが、魚介類トップクラスの視力を使って内見にやって来た。
「これで気に入ったら、2~3日でカップルで産卵しに来ます」
しかし、その3日後、問題が発生!「あれ?傷んでるというかボロボロ!」
イカの卵がついているどころか、葉っぱの数が半分に。
その問題は「茂の森1号館」だけではなく「茂の森2号館」にも。
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葉をよく見ると、何者かがかじったような痕が…。
スカスカの状態では、イカが安心して卵を産むことができない。
そこで、50mの網をカーテン状にして、茂の森の周りに掛け
食べにやって来る犯人を捕まえる事に!
まる1日仕掛けて、網をあげてみると
中に入っていたのは「アイゴ」
全身毒針を持つコイツこそ犯人。
「カジメはもちろんヒジキ、テングサも丸坊主にしちゃう」
しかも、このアイゴは、元々、九州や瀬戸内海にいたのが、温暖化で大量に北上。
冬の寒さで死ぬこともなく、今や本州全域に勢力を広げている。
「水温上昇でどんどん増える一方」
50mの網にかかったのは5匹。
城ヶ島では5~10匹の群れを作り、エサとなる海藻を求めて移動し、一箇所、お気に入りの場所を見つけると、そこがなくなるまで食い尽くしてしまう。
そのため「群れ一個だけでも捕まえたのでしばらく食害は落ち着く」
「イカが卵を産みつけてくれれば良いな」
一方、増えてしまったアイゴは、城ケ島でも、ここ最近は駆除の対象に。
海に返すわけにもいかず、罪はないが増えすぎると困る存在。
ならば、やっぱり…「生態系の問題もあるでしょうから、美味しく頂く」
しかし、全身に毒針があるだけではなく、独特の臭みがあることから嫌われがち。
そこで、城ヶ島から車で30分のマグロの町、三崎に店を構える、「涌魚」の飯島さんにアイゴを調理して頂く。
まずは、冷水にじっくり5分つけて、完全に血を抜き、毒針をすべて切り落とす。
さらに、アイゴの臭みは、輪切りにしたレモンで挟むレモン締めにすると、ビタミンCによる中和で消す事が。
そんなアイゴの身を使って作ったのが、アイゴの他人丼!
「最高に美味しい!食感がいい!加熱した魚で一番好きかも」「食べる事でイカに繋がる」
そして、5日後。「茂の森」にイカはやって来てくれているのか?見に行ってみると…
「いたいた!」ペアのアオリイカが何組も!
事前に名前を考えていたオスのイカ雄が、メスのイカ美をガードして守り、そのイカ美が葉に卵を産み付けた!
「頑張って産んでくれた!」「感動!」「やりましたね!」
お母さんイカは、寒天のようなプニプニの卵を体から取り出し、ひも状の先端を腕を巧みに使って、海藻や木の枝に巻きつける。ひと房に、タコの卵の2倍ほどの大きさの直径5ミリほどの卵が4~10個。
1匹のお母さんが産む卵の数は、タコは10万個に対してアオリイカは2000個ほど。
「イカは卵を産んだらさっといなくなりますね」
タコのマコちゃんは、孵化するまで1ヶ月、つきっきりでお世話していた。
一方、アオリイカの場合、卵を産んだ親は、その生涯を終えるが、無事に孵化ができるように、卵を包む寒天質の房は、衝撃に強く、房の中には細菌が棲んでいて、魚の嫌う物質を出しているとされ、ウツボなどの凶暴なハンターにも食べられることはない。
親は全てのエネルギーを卵に注ぎ込んで産卵する。
「子を思う気持ちには変わりはない。深いなあ……子どもを抱っこしたくなってきた」
そして
イカ雄とイカ美を見ていた他のペアも、続々と卵を産み付け始めた!「人気物件じゃないですか」
30分後には、「茂の森」の中に全部で約300房もの卵が!
まだ丸い卵は、お母さんイカがくれた房の中で小さなイカの形に。
1ヶ月後には、赤ちゃんが元気に飛び出す!
「イカの子供たちがDASH海岸の方まで来てくれるといい」「ハッチアウト見たいですね」
だが、その孵化の瞬間を待っているのは、人間だけではなかった。
生まれたばかりの赤ちゃんイカを食べてしまう魚が、その瞬間を狙っていた…!
イカの王様の救出作戦は、まだまだ!その様子は近日公開!
まとめ
産卵できる海藻が温暖化でなくなって
しまった。
それってダメじゃん。
アオリイカが存続の危機ですよ。
城島さんをはじめ専門家の人達は
凄く大事な事をやったと思います。
温暖化は人間が作ったクルマの
排気ガス等が原因。
人間は自分で撒い種だから自分で
刈り取るしかないと思います。
貴重なアオリイカを絶やさないように。